活動が始まるきっかけは、いうまでもなく様々です。目の前にある問題をほっておけずに動き始める・・。その時、問題の大小や世間での重要度は関係なく本人の思いが唯一の根拠であり、支えでもあるハズです。その情念に吸い寄せられるように数人の仲間ができてきます。しかし、始めてはみたものの、思ったように行かないことも当然で、こんなはずではなかったと思い悩む。マーケティングが出来ていない、としたり顔で周りから言われたりもする。悔しくなって面倒になってもうやめてしまおうと思い、辞めてしまうのが普通かもしれません。
規模の小さい団体の意義は、辞めないことの中にあるように思います。私たちの活動する社会は、生物多様性の中でのありようと似ていて、規模のビッグなNPO、時代状況ににマッチし洗練されたNPOだけが存在するのではNPOも絶滅することになります。海を泳ぐのは大きな魚だけではないのですから。
越智基金は税金ではないので、一見すると「しょぼい、ふるくさい」団体でも、遠慮なく助成させてもらいます。活動があることが大事。
コロナ禍の中で社会の風潮も変わりつつあるようです。コロナ自警団がもぐらたたきを社会正義顔でするのは醜悪です。
ロシアの小話です。米国人とソ連人が民主主義について話しています。米国人「米国では誰でも、どんなに大統領を非難しても罰せられることはない」するとソ連人が「わが国でもアメリカ大統領をどんなに非難し罵倒しても罰せられることはない」。このソ連人を笑えない気がしています。官僚やマスコミが権力に忖度し、見たいものしか見ず、明らかにおかしいことが行われても罰せられない民主主義。NPOはアルタナティブの社会的培養土としたいものです。
ふるってご応募ください。