事例 1.「越智基金」20年にわたり市民活動に助成

北海道各地の団体に2019年度まで445件、総額2,920万円を助成、北海道NPOファンドの母体に

元北教組書記長・副委員長で、札幌地区労働組合協議会議長を長年務められ、1997年に他界された越智喜代秋さんが、遺言で遺産の一部をNPO活動に寄贈する旨意思表示されました。NPO推進北海道会議は、越智喜代秋さんの意志を受け継ぎ、1999年「NPO越智基金」を造成、2002年12月「北海道NPO越智基金」としてNPO法人格を取得しました。当時は、コミュニティ財団という考え方も広く知られてはおらず、NPO推進北海道会議のメンバーである弁護士や学識者の方達の助力を得ながらの設立でした。

越智基金造成において中心的役割を果たしたNPO推進北海道会議は、1995年にできた、非営利活動の振興やNPO法成立のために活動してきた学識者・市民の団体です。その活動は後に、NPOの設立・運営を支援する北海道NPOサポートセンター、融資を行う北海道NPOバンク、そして越智基金を中心に市民活動団体を資金的に支える北海道NPO越智基金へとつながります。北海道NPO越智基金は、2010年に北海道NPOファンドと改称、NPOの活動分野に応じた助成や、災害支援に特化した助成など、越智基金にとどまらない助成事業を目指しました。

越智基金は、遺贈が非常に長期にわたり活用された例です。

助成実績