報告 北の国災害サポートチーム共催フォーラム 「これからの災害支援を考える北海道フォーラム~地域特性をいかした災害支援の構築を目指して」

2023年3月31日

2022年10月24日(月)、北の国災害サポートチームと共催で、「これからの災害支援を考える北海道フォーラム~地域特性をいかした災害支援の構築を目指して」を開催しました。札幌コンベンションセンターと釧路、室蘭、旭川、函館の計5会場をインターネットで結び、およそ70人の方が参加しました。

午前中、北海道NPOファンドによる胆振東部地震被災地支援助成についての報告を行いました。2018年9月に発災した胆振東部地震は、全道的な停電が起きるなど、被災地のみにとどまらない影響を与え、また、安平、厚真、鵡川の3町を中心に長期にわたる被害をもたらしました。北海道NPOファンドは、発災当初から北海道NPOサポートセンターと連携して情報収集をしながら、助成を行ってきました。とりわけ北海道生協連様からの寄付により造成された「コープ2018年北海道地震ボランティア応援基金」により、総額900万円3年間の助成が可能となり、発災直後から復興局面まで支援団体のみなさまに活動いただくことができました。この日は北海道生協連専務理事の平氏にもお越しいただき、基金造成の趣旨と、3年間の基金の活動について振り返っていただきました。

支援金助成の活動事例として、オフィスあっぷ・ろーど、カフェデモンクえりも、NPO法人とあさ村の3団体のみなさんに登壇いただき、2019年度から21年度までの活動を報告していただきました。また、NPO法人ezorockには「厚真町こども応援基金」を活用した、およそ5年におよぶ計画的な被災地支援の活動について報告していただきました。

北の国災害サポートチームの代表・篠原辰二氏とNPO法人ezorock代表・草野竹史氏による対談「災害時における被災者・被災地支援活動支援金制度の創設」においては、被災地支援の経験豊富なお二人にから、被災地支援における助成に望むことについて意見をいただきました。

北海道NPOファンドは、胆振東部地震の教訓を踏まえ、平時からの防災減災の取り組みへの支援も可能にできるような常設の基金である「北海道災害復興支援基金」をつくり、2022年には緊急時の助成フローを、北の国災害サポートチームさんの協力により策定しました。

午後からは、北の国災害サポートチームによるパネルディスカッションと意見交換が行われました。同チームは、休眠預金助成を活用して3年間の広域分散型支援ネットワーク構築事業に取り組んでいます。地域に実情に精通した被災地支援団体のネットワークは、被災地に求められる支援を行う上で不可欠の存在です。北海道NPOファンドは、引き続き北海道災害復興支援基金の運営に加えて、北海道NPOサポートセンターや北の国災害サポートチームとの連携を推進していきたいと考えています。


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