2020年越智基金・市民活動支援基金助成に寄せて 選定委員 佐藤隆 (北海道NPOサポートセンター顧問) 

2020年6月19日

越智基金を活用してください

選定委員 佐藤隆 (北海道NPOサポートセンター顧問)

この基金の提供者である越智喜代秋さんは、北海道教職員組合書記長、札幌地区労議長などを歴任した方です。越智さんの活動は1970年代が中心でした。当時の社会状況の中で労働組合の活動は、社会正義の実現を担うべく期待されていたものでした。特に1970年前後は米国によるベトナムへの無法な侵略戦争が行われ、日本は後方で兵站や野戦病院の機能を担うなど、米国の世界戦略の中に位置づけられ、引きずられている時代状況でした。

札幌でも大通から札幌駅前で「ベトナム戦争反対」のデモが労働組合員や「ベ平連(ベトナムに平和を市民連合)」の市民デモが何度も繰り返し行われ、札幌駅前で1000人規模の座り込みが行われたこともあります。

結構激しい活動を越智さんは担われた方でした。その後、組合の役員を退任されていた越智さんから遺産の活用について相談を受けた、北教組の顧問弁護士であった上田文雄さんがNPO活動を紹介し、越智さんご自身の遺志として2000万円を超える金額を非営利で広範な市民活動を支える基金として活用することになり、これまで約3000万円がNPOに配分されてきました。以来20年経過し残りの基金も少なくなってきたのですが、コロナ禍の中で苦悩している多くのNPOに配分されることは、故人の遺志に添うことになるものと思います。例年の3倍増の資金ですから、多くのNPOの応募を期待しています。

 

越智基金・市民活動支援基金